2019年04月12日
スペイン3週間の旅のお話し☆

今から13年前(当時27歳)の僕は、仕事があまり上手くいっていませんでした。
今では何が原因だったのかが何となく理解出来ますが、当時はやること考えること全て空回りしていて毎日が苦しくてたまりませんでした。
何がきっかけだったか記憶は曖昧ですが、いろいろ考えた末に無理を言って3ヶ月の休暇をもらい旅をする事にしました。
前半1ヶ月間はヨーロッパへ1人旅、帰国後の2ヶ月間で原宿のVeloさんという美容室に住み込みでの短期の修行をしてきました。
ヨーロッパ旅の予算は合計35万円。
宿は全てドミトリー(相部屋)で、格安鉄道チケットのユーレイルパスでの鉄道の旅でした。
※ユーレイルパスはあらかじめ数万円で購入し、現地では例えば東京⇄大阪間を1000円で移動出来るようなチケットです。
※当時は隣り合う国、フランス・ドイツ・スペインを移動するユーレイル3ヶ国パスを購入。
ロンドンをスタートしパリで数日過ごした後、寝台列車でスペインのバルセロナへ行きました。
バルセロナからはマドリード経由で南部セビージャへ。
そして最後に再びバルセロナへ戻り、特にこれといった事をすることなく2週間ゆっくりと過ごしました。
3月のロンドン、パリは寒くて雪も降っていましたが、バルセロナに到着した途端に気温が25℃と大変過ごしやすかったのがとても嬉しかった記憶です。
スペインでは気さくで優しい人が多く、初めて訪れたにもかかわらずとても居心地が良かったです。
挨拶くらいしかスペイン語を理解出来ませんでしたが、特にトラブルもなく不安になることはありませんでした。
観光客や他の人種に慣れているせいなのかわかりませんが、言葉のわからない僕に対し適度な距離感で接してくれるのがおそらく安心感につながったのでしょうね。
そしていい具合におせっかいな感じ。
例えば汗だくで道に迷って宿を探していた時、僕は同じ所をぐるぐる歩いていました。
すると道路の向こうのバス停にいる"おばさま"が大声で何か言っているようでした。
近づいて"何ですか?"と訊ねると、スペイン語でおそらくですが「あなたさ、ユースホステル探してるんでしょ?高架橋の上のあの道をあっちに行くのよ!」と教えてくれました。
「えっ?上?なるほど!」と僕。
ありがとうと伝えその場を離れたのですが、とりあえず一息つこうと近くのベンチに座ると再び大声で向こう側から「あっちなんだから!すぐ近くなんだから頑張りなさいよ!」といった感じで世話好きというか、困る人へのおせっかいがあたりまえみたいで笑ってしまいました。
また、森の中での宿では障害者の人達がレストラン運営をしている施設でした。
一生懸命お皿を運んでいたり、メニューを聞いたりしているのを「ありがとね」と言って、普通に接しているお客さん達。
双方のコミュニケーションの様子を横目で見ながら"こういうのがあたりまえの国なのかな"と感動しました。
※僕はお金がなかったので外で持参のパンだけでしたけど。
最後の2週間のバルセロナでは、スペインで見た事感じた事を自分の心にしっかり刻みこみたかったので、これ以上新たな刺激を得るよりも毎日同じようなルーティンで過ごす事を優先しました。
現地で生活しているようなつもりで過ごしつつ、よく観察してそれらの体験や感動した事を日本に持ち帰りたいと思いました。
・朝起きて、外でコーヒーを飲む。
・食堂で朝ごはん。
・午前のうちに洗濯をして干す
・街へでて散歩する。
・宿へ戻って昼寝。
・お爺さんの惣菜屋さんで晩御飯。
・夕方はグエル公園の頂上へ夜景を見に行く。
毎日同じだったような、まだ他にもいろいろと楽しい事があったような、思い出として説明をするのは難しい感じがする貴重な経験の1ヶ月でした。
もう一度、今度は家族全員で再びバルセロナへ行くのが夢です。
それにはお仕事頑張って、無駄使いをなくして節約しないとです。
なかなか難しいけど頑張りたいです!
Posted by まる at 23:58│Comments(0)
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